カーボンシャフトとスチールシャフトの違い・特徴!メリット・デメリットを詳しく解説
アイアンのシャフトには、カーボンとスチールがあります。材質の違いにより、どのような違いがあるのか、それぞれのシャフトの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説します。
カーボンシャフトとスチールシャフトの見分け方
ゴルフクラブのシャフトの材質は、主にカーボンとスチールがあります。
ゴルフクラブを人から譲り受けたり、お任せで購入されているといったゴルファーでは、この違いがあるこをと認識されていない方もいます。
かく言う筆者も、親から借りたクラブをそのまま持って行って打っていた時は、全く気にしたことがありませんでした。
カーボンシャフトとスチールシャフトの簡単な見分け方は、大まかにいうと色です。
上の図で言うと、カラフルな方がカーボンで、ベースがシルバーの方がスチールです。
カーボンシャフトは材質の特徴から、派手なコスメティックの物が多い傾向にありますので、見た目でほぼほぼ識別できます。
カーボンかスチールかは、クラブの種類でほぼ決まる
カーボンシャフトとスチールシャフトで、採用されているゴルフクラブの種類にも偏りがあります。
ドライバー、フェアウェイウッドには、ほぼ全てと言って良いぐらいカーボンシャフトが採用されています。
これがユーティリティ、アイアンになると、カーボンとスチールを選択できることが多く、アイアンでは両方が標準シャフトとして採用されていることが多々あります。
さらに進んでウェッジ、パターになると、アイアンセットに含まれているウェッジを除けば、ほぼ全てがスチールシャフトが採用されています。
飛距離にはカーボン、正確さにはスチール
材質 | カーボン | スチール |
---|---|---|
ドライバー、フェアウェイウッド | 〇 | - |
ユーティリティ、アイアン | 〇 | 〇 |
ウェッジ、パター | - | 〇 |
ゴルフクラブの違いにより、何故、シャフトの材質の違いがはっきり生まれるのか?
それは、ゴルフクラブの種類により、求められる性能・性質が異なっていることが関係しています。
ドライバーやフェアウェイウッドは、大きく飛ばして飛距離を稼ぎたいクラブです。そのため、カーボンの方がしなりを生かせる、軽くて振りやすいという特徴が生きてきます。
一方、ウェッジやパターは、狙った方向に狙った距離で正確に運びたいクラブです。しなりや捩れが大きいカーボンよりも、硬さのあるスチールの方が動きやブレが少なく適しています。
カーボンシャフトのメリット・デメリット
メリット
- しなりを生かして、飛距離が出せる
- キックポイント・重量バランスなどの設計自由度が高い
- デザイン加工が用意で、カッコいいものが多い
- 軽量で楽に振れる
- 振動を吸収してくれるため、関節への負担が小さい
デメリット
- しなり、ねじれが大きく、正確なショットには弱い
- 価格が高い(スチールと比べて10~20%高額)
スチールシャフトのメリット・デメリット
メリット
- ブレにくく、正確なショットに適している
- 価格が安い(カーボンの方が10~20%高額)
- 衝撃を感じやすく、ショットの成否を感じやすい
デメリット
- シルバーベースでデザイン性が乏しい
- 重量感がある(メリットに働くこともある)
- キックポイント・重量バランスなどの設計自由度が低い
- カーボンよりも関節への負担が大きい
まとめ
材質によるシャフトの性能・特徴について解説しました。
基本的には、カーボンは軽い、しなる、飛ぶ、少し高い、スチールは思い、正確さがある、少し安いと捉えてください。
一方で、技術の進歩により、最近ではスチールでも軽い物、カーボンでも重めの物、または、カーボンで軽いまま硬さがあるもの(いわゆるカルカタ)など、材質に関わらず多種多様なシャフトが増えています。
中・上級者で、より細やかなニーズがある方は、ゴルフショップ店員さんやクラブフィッターさんに相談すると、材質も含めてご自身のスイングに合ったシャフトをチョイスしてもらえます。