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TSR2ドライバーのTSR3ドライバー、大きな違いはフェースにある

タイトリストのTSシリーズの3代目となるTSR。

 

注目はTSR2ドライバーとTSR3ドライバーです。

 

前作ではTSi3の評価が高ったですが、今回は様子が違うようです。

 

前作はTSi3の完成度が高かった

前作のTSiシリーズは、フェースにATI425チタンという、ゴルフ業界ではタイトリストだけが使うことができる素材が使われました。

 

ドライバーで最も重要なパーツであるフェースの素材を変えるということは、相当に大きな変更ではありますが、結果として、吸い付くような打感は多くのアスリートゴルファーに支持されました。

 

▼TSi3ドライバーの打音・評価

 

フィーリングだけではなく、操作性にほどよい寛容性も備えていて、さらにはウェイト調整機能が一般的な扱いやすいギミックに変更され、デメリットが見当たらないぐらい完成度の高いドライバーでした。

 

そのためか、今回のTSRシリーズでは、大きく進化したのはTSR2とTSR4で、TSR3は若干と言われています。

 

TSi3の完成度があまりにも高い上、TSR3では打感がやや弾き感があることから、TSi3を使っている方いて満足されている方の場合、TSR3への移行は必要ないのではないかというのが正直な感想です。

 

TSR2とTSR3の大きな違いはフェースの設計思想にある

TSR2とTSR3の大きな違いとして、TSR2は寛容性、TSR3は操作性という本来のモデルとしての特徴があります。

 

ただ、今回のTSRでは、フェースの設計思想そのものが大きくことなっていて、ドライバーとしての特徴を大きく左右しています。

 

TSR2は、マルチプラトー VFTデザイン

フェース内側全面の肉厚差を精密に設計し加工することで、高い反発力をフェースの広範囲で実現します。つまりオフセンターヒットしても、驚くほどの許容性とボールスピードをフェース全体で生み出すことができるのです。

TSR3は、スピードリングVFTテクノロジー

円錐形の可変フェース厚設計を採用することにより、タイトリストのエンジニアは、純粋なスピードの中心点に最大のCT/CTR値を集中させることができます。これは、スイートスポットがより広くなることを意味します。

※TSR2、TSR3のフェース説明は公式サイトより引用

 

簡単に言えば、TSR2は寛容性が高く、フェースの幅広いエリアで高初速が実現されます。一方、TSR3は寛容性と引き換えに、芯で捉えた時に最大パフォーマンスが発揮されます。

 

芯で捉えることに苦を感じないPGAツアーのプロたちであれば、TSR3を使った方が恩恵を受けれますが、そうでない多くのゴルファーにとっては、TSR2の方が打点のブレを許容してくれる恩恵の方が効果的に働いてくれます。

 

その意味で、よっぽどの腕自慢でない限り、TSR2の方が扱いやすいと感じるゴルファーが多いと思います。

 

TSR2とTSR3のヘッド形状はかなり近づいている

もう一つ、TSR2を推す理由として、ヘッド形状が挙げられます。

 

上図の左がTSi2で、右がTSR2です。

 

TSi2の方は、一見、アスリートモデルとは思えないぐらいヒール側がボテッとしていて、奥深さも感じられます。

 

一方、TSR2の方は、ヒール側がすっきりしていて左へのミスが怖くない形状をしています。何も知らなければ、TSR3と思ってしまいそうな形状です。

 

従来まで、2と3は違いがあり過ぎるという声もありましたが、今回は3が4にやや寄ってはいるものの、2がかなり3に寄りました。

 

その意味では、これまで917D3、TS3、TSi3を選んでいた方で、少しハードだなと感じていた方であれば、今回のTSR2は十分検討対象に入る方が多いと思います。

 

後は、ウェイト調整機能が欲しいかどうか?

出典:タイトリスト

 

TSR2とTSR3の大きな違いとして、もう一つ、ウェイト調整機能の有無があげられます。

 

TSRシリーズのドライバーには、全モデルで可変スリーブが搭載されていますので、ロフト・ライの調整は可能です。

 

ただ、ウェイト調整機能を搭載し、ドロー・フェードの切替が出来るのは、TSR3ドライバーのみとなります。

 

左右方向の調整機能がとても重要と言う方は、TSR3一択となります。